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失敗しない物流センター立ち上げの鉄則!コストと品質を両立する7つのステップ

「物流センターの立ち上げを任されたが、専門知識がなく、何から手を付ければ良いかわからない…」

「複数の業者から提案を受けたものの、比較検討の軸が見えず、最適な選択に迷っている…」

このような課題に直面し、不安を感じながら物流センター立ち上げプロジェクトに関わっている方々へ。

 本記事は、私たちが数多くの物流センター立ち上げを成功させてきた経験に基づいた「失敗しないための基本的なロード
マップ」の紹介です。

 マテハンや建物の専門知識が浅く、準備のための優先順位付けがわからない方へ、適切な判断をするためのステップを
7つに分けて体系的に解説します。

目次[非表示]

  1. 物流センター立ち上げの7ステップ
    1. ステップ1:ゴールを明確にする - 成功の定義を共有する
    2. ステップ2:現状の課題を洗い出す - ムダな投資を避けるために
    3. ステップ3:基本設計を固める - センターの未来像を描く
    4. ステップ4:プロジェクト体制を構築する - 円滑なコミュニケーションの土台作り
    5. ステップ5:計画を作成する - プロジェクトの全体像を「見える化」する
    6. ステップ6:業者選定と連携 - 信頼できるパートナーを見つける
    7. ステップ7:運用開始後のPDCAサイクル - センターは成長し続ける
  2. 物流センター立ち上げに失敗しないために…

物流センター立ち上げの7ステップ

ステップ1:ゴールを明確にする - 成功の定義を共有する

プロジェクト開始前に最も重要なことは、センター立ち上げのゴールを明確にすることです。単に「新しいセンターを作る」のではなく、「新しいセンターで何を達成したいのか」を具体的に定義し、関係者全員で共有しましょう。

ポイントはKPI(重要業績評価指標)の設定です。

  • 処理能力の向上: 「現状から出荷処理能力を〇〇%アップさせる」

  • コスト削減: 「人件費を〇〇%削減しつつ、生産性を維持する」

  • 品質向上: 「ピッキングミス率を〇〇%以下に抑える」

  • 配送リードタイム短縮: 「顧客へのリードタイムを平均〇日短縮する」

  • 保管キャパシティ向上:「保管キャパシティを○○%向上させ、欠品率を低減させる」

このような具体的な数値目標を持つことで、設計や設備選定の基準が明確になり、プロジェクトの方向性がブレなくなります。

ステップ2:現状の課題を洗い出す - ムダな投資を避けるために

新しいセンターは、現在のオペレーションの延長線上にあります。
まずは、現状の物流センターで何が課題となっているのかを徹底的に分析しましょう。

課題の洗い出し方法の例:

  • データ分析: 過去の入出荷データ、在庫データ、工程別生産性、誤出荷率などを分析し、数値で課題を特定します。

  • 現場ヒアリング: 実際に作業するスタッフの声を聞き、非効率な動線や作業のボトルネックとなっている工程を把握します。
    台車、空コンテナなど静脈物流は数値で押さえにくい業務であるため、スペース問題、片づけ工数などヒヤリングで現状を
    把握することが重要になります。

  • 動線観察: 人やフォークリフトの動きを観察し、人とリフトの動線の干渉、ムダな動き、渋滞箇所がないか確認します。

 「想定した出荷量を出すことが出来ず納期に間に合わない」「棚を探すのに手間がかかっている」といった具体的な課題が
見つかれば、次のステップで解決策を検討しやすくなります。
このステップを怠ると、高価な最新設備を導入しても根本的な課題が解決されないままに立ち上がってしまい、品質不良による信用低下や作業遅延による膨大な追加費用を招く危険性があります。

ステップ3:基本設計を固める - センターの未来像を描く

現状の課題と目標を明確にしたら、いよいよ新センターの基本設計です。ここがプロジェクトの成否を分ける最も重要なフェーズと言えます。

  • レイアウト設計: 商品特性(サイズ、重量、回転率)に応じて、機能別での保管の最適化を検討します。
    作業員の動きを最小限にする「動線」を意識したレイアウトにすることで、生産性は飛躍的に向上します。

  • 設備選定: 課題解決と目標達成に必要なマテハン機器を選定します。コンベア、ソーター、AGV(無人搬送車)など、様々な
    種類がありますが、重要なのは「何がしたいか」を明確にし、そのために「どの設備が最適か」を検討することです。

  • システム選定: WMS(倉庫管理システム)WCS(倉庫制御システム)は、センターの頭脳です。在庫管理、ロケーション管理、
    作業指示などを最適化し、センター全体の効率を高めます。

 この段階でしっかりとした設計図を作成することで、後々の手戻りや計画外のコスト発生を防ぐことができます。社内の実務
担当者及びシステム担当者との緊密な連携をとることで、実現したい物流像をより具現化することが重要です。

ステップ4:プロジェクト体制を構築する - 円滑なコミュニケーションの土台作り

物流センターの立ち上げは、物流部門だけで完結するプロジェクトではありません。情報システム、経理、総務、人事など、様々な部署の協力が不可欠です。

理想的なチーム構成の例:

  • プロジェクトオーナー: 全体の責任者

  • プロジェクトマネージャー: 進行管理と各部署の調整役

  • 物流担当者: 現場のオペレーション要件を定義

  • 情報システム担当者: WMSや基幹システムとの連携を検討

  • 経理担当者: 予算管理

  • 人事・総務担当者: 採用計画、就業規則、備品手配、官公庁対応など

 各メンバーの役割と責任範囲を明確にし、定期的な進捗会議で情報を共有することで、部門間の認識のズレを防ぎ、スムーズなプロジェクト推進が可能になります。

ステップ5:計画を作成する - プロジェクトの全体像を「見える化」する

各ステップで決めた内容に基づき、詳細なスケジュールと予算を作成します。

  • マスタースケジュール: ガントチャートなどを活用し、設計、業者選定、工事、システム導入、テスト、稼働といった各フェーズの期間とタスクを明確にします。

  • 予算管理: 設備費用、システム費用、人件費、工事費などを詳細に試算します。また、予期せぬトラブルに備え、予備費を設けておくと安心です。

 繁忙期や長期連休など計画通りに進まないことも考慮し、進捗状況を定期的にチェックし、必要に応じて柔軟に調整することが重要です。

ステップ6:業者選定と連携 - 信頼できるパートナーを見つける

設計、施工業者、システムベンダー、庫内、配送の協力会社など、多くの外部パートナーと連携することになります。業者選定は、実績や提案内容だけでなく、「信頼性」 も重要な判断基準です。

  • 提案力: 課題解決に向けた具体的な提案をしてくれるか

  • 実績: 自社の業態と類似のセンター立ち上げ実績があるか

  • 信頼性:提案の根拠をきちんと示すことが出来るか

  • コミュニケーション: 密な連携が取れ、質問や懸念に迅速に対応してくれるか

パートナーと協業し、情報をオープンに共有することで、プロジェクトを成功へと導くことができます。

ステップ7:運用開始後のPDCAサイクル - センターは成長し続ける

「センター立ち上げ」はゴールではありません。稼働後のデータ分析と改善活動を継続することで、センターはさらに成長します。

  • データ収集: 稼働後の処理能力、ピッキングミス率、工程別生産性などのデータを収集・分析します。

  • ボトルネックの特定: データから非効率な箇所や予期せぬ課題を特定します。

  • 改善の実施: 特定した課題に対して、レイアウトやルールの見直し、作業員の再配置など、改善策を実行します。

物流センター立ち上げに失敗しないために…

 困った時は、一人で抱え込まず周りに相談して、不安を解消していき成功への道を切り拓きましょう。
センターの立ち上げは、専門知識と多くのタスクを伴う、非常に難易度の高いプロジェクトなのです。
この7つのステップを一つひとつ理解し確実に実行することで、漠然とした不安を解消させて、コストと品質を両立する理想の
センターを実現することができます。

もし「自分たちだけでは不安…」「プロジェクトが複雑で手に負えない」と感じたら、プロの力を借りるのも一つの方法です。

私たちALSoは、お客様の物流センター立ち上げを成功に導く3PLのプロフェッショナル集団です。
企画・設計段階から、稼働前準備、稼働後の改善まで、伴走しながら支援を提供しています。

「コストを抑えつつ、圧倒的の品質を実現したい」 とお考えなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。貴社の課題に寄り添い、
最適な解決策をご提案します。

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