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物流KPIを設定できずに悩むあなたへ。現場を動かす“見える数字”のつくり方

物流業務は、目に見えにくい工程が多く、属人的にもなりやすい分野です。 
そのため、改善に向けた第一歩として「KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)」を導入する企業が増えています。 
しかし実際には、 

「KPIの選び方が分からない」
「設定しても現場で活用されない」
「数字ばかりが増えて混乱してしまう」

といった悩みも少なくありません。 
本記事では、物流KPIの設計方法と、運用のポイントについて、実践的な視点で解説します。

目次[非表示]

  1. 1. 物流KPI設定の目的
  2. 2. 物流KPI設定の3ステップ
    1. Step1:目的に合ったKPIを選ぶ
    2. Step2:現状を把握し、比較基準を設ける
    3. Step3:目標設定と運用体制を設計する
  3. 3. 物流KPI設定のALSo取組み事例とよくある失敗パターン
    1. 物流KPI設定のALSo取組み事例
    2. 物流KPI設定のよくある失敗パターン
  4. 4. 物流KPI設定のまとめ
  5. 5. 物流KPI設定に迷ったら

1. 物流KPI設定の目的

物流KPIは、現場の動きを見える化し、改善や物流効率化の起点となるツールです。
次の3つの役割を果たすことが、KPIを設定する最大の目的といえます。

  1. 現場の状態を客観的に把握できる
     出荷遅延、誤出荷、作業時間のばらつきなど、日々の業務課題を数値で捉え、見える化することで、現場の異常や進捗などの状況を正しく認識できます。
  2. 改善活動が具体化する
     KPIがあれば、改善すべき点や優先順位が明確になり、「どこを、いつまでに、どの程度良くするか」を判断しやすくなります。
  3. 社内の共通言語になる
     現場担当者・管理者・経営層が同じ指標を使って話すことで、意思疎通がスムーズになります。抽象的なやり取りが減り、建設的な会話が生まれます。
     

2. 物流KPI設定の3ステップ

解決のステップ

物流KPIは、目的と現場の実態に合わせて設計する必要があります。
以下の3ステップで設計を進めることで、運用しやすく、効果の出やすいKPIが生まれます。

Step1:目的に合ったKPIを選ぶ

KPIは「目的と一致しているか」が最も重要です。

  • 納期遵守を重視したい場合 → 納品遅延率、平均リードタイム
  • 業務の効率を見直したい場合 → 作業生産性、作業時間
  • 品質の安定を目指す場合 → 誤出荷率、商品汚破損率

上記のように目的が明確であれば、指標の選定も自然と絞り込めます。

Step2:現状を把握し、比較基準を設ける

KPIは、今の状態を測る“物差し”です。
設定前に、直近1〜3か月の実績値を確認し、可能であれば過去データや他社・業界平均と比較します。
数値の変化が見えるようになると、「何が変わったか」「どの施策が効いたか」が明確になります。

Step3:目標設定と運用体制を設計する

目標設定は、以下のようなSMART(スマート)の原則に基づくと現場で扱いやすくなります。

  • S(Specific:具体的):目標が明確で、誰が読んでも同じ内容を理解できること。
    例)「出荷工程の作業生産性を150件/mhにする」
  • M(Measurable:測定可能):達成度が数字や指標で測れること。
    例)「作業生産性を150件/mhにする」
  • A(Achievable:達成可能):現実的に達成可能なレベルであること。
    例)「現状+5%に設定」
  • R(Relevant:関連性):組織のビジョンや目的に関連していること。
    例)「年初予算目標と整合する」
  • T(Time-bound:期限):達成の期限やスケジュールが明確に設定されていること。
    例)「3か月後の達成を目指す」

加えて、KPIを誰がどのように測定し、誰とどのくらいの頻度で共有するのかも事前に決めておくことが重要です。

3. 物流KPI設定のALSo取組み事例とよくある失敗パターン

物流KPI設定のALSo取組み事例

ある荷主様との改善活動では、「誤出荷率」「作業生産性」の2つをKPIに設定。
管理者が当日のうちにその日の結果を振り返り、翌日以降の対応方針見直しを行いました。
また、毎日の朝礼で前日までの結果を共有し、作業方法の見直しや声掛けを現場主導で実施することで
管理者だけでなく作業者も主体的に関わり、意見交換や改善案の提案が活発になりました。

その結果、3か月後には誤出荷が8割減し、作業生産性も向上しました。
このように、現場が自分ごととして扱えるKPIであれば、数字は行動に結びつきます。

物流KPI設定のよくある失敗パターン

物流KPI設定で陥りがちな失敗パターンには以下のような傾向があります。

  • 指標が多すぎて優先順位が曖昧になる
  • 目的と関係の薄い指標が選ばれている
  • KPIが属人化していて、チームで共有されていない

最初は、「目的に直結するシンプルな指標を1〜2つに絞る」のが成功のポイントです。

4. 物流KPI設定のまとめ

物流KPIは、現場の課題を数値で明確にし、改善のスタート地点を示す「道しるべ」です。
適切な指標を選び、現状を把握することで、問題点や課題が見えてきます。
完璧な指標を最初から作れない場合は、まずは設定しやすいKPIを1つ設定してみましょう。

運用し、改良を積み重ね、現場で実際に活用できる数字を育てていくことが重要です。
また、数字の見方や運用方法は、現場の状況に合わせて柔軟に見直すことがポイントです。

こうした継続的な取り組みが、着実な改善へとつながります。

5. 物流KPI設定に迷ったら

KPI設定に悩む人

KPIの設計や運用は、自分たちだけで進めるのが難しい場合もあります。
特に、日々の業務が忙しい物流現場では「KPIの重要性は理解しているが、なかなか取り組みが進まない」という声が多く見られます。

そのようなときは、第三者の知見を活用することも有効な手段です。
物流設計や改善に詳しい専門パートナーと連携することで、
自社の現場に合ったKPI設計や、継続的な改善サイクルの構築がスムーズになります。

ALSoでは、これまでにアパレルや日用品を取り扱うECサイトやネットスーパーをはじめ、
医薬品や医療機器など多様なカテゴリでの3PL実績があり
各荷主様に合わせた最適な物流KPIを設定し、お客様と共有することで、品質や進捗の「見える化」を徹底。
月次や週次の報告機会を通じて、定期的に振り返りと改善提案を行っています。

当サイトではALSo会社概要資料やその他お役立ち資料を下記リンクページにて随時更新しております。
ぜひ一度、ご覧いただき物流最適化への検討にご活用ください。

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