【伊藤忠ロジスティクス株式会社様】
『3PLサービス』が実現する高品質物流と安定稼働
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ご担当者名:
横山 様(3PLグループ長補佐 特命(システム)担当、(兼)ライフケア事業本部長、(兼)医薬品物流部長)
堀本 様(ライフケア事業本部 医薬品物流部長代行、(兼)医薬品第二課長)
ミッション・役割:
伊藤忠商事グループの総合物流企業として国際輸送や3PLをグローバルに展開。医薬品・医療機器物流においてはGDPやQMS等の厳格な品質管理基準を遵守し、生命関連製品の安全かつ安定的な供給を支える役割を担います。
人々の生命や健康に直結する医薬品・医療機器の物流においては、一般的な物流商材とは一線を画す「絶対的な品質」と「厳格な温度管理」などが求められます。しかし、高度な基準を満たすための専門的な手順書を整備しても、それを現場の庫内オペレーションに落とし込み、日々ミスなく実行し続けることは容易ではありません。
アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ株式会社(以下、ALSo)が提供する『3PLサービス』は、お客様の事業戦略に合わせた物流拠点の運営にとどまらず、複雑な業務手順の標準化・可視化、そして現場作業員へのきめ細かな教育を通じて、高品質な物流体制を構築するサービスです。
今回は、伊藤忠ロジスティクス株式会社 ライフケア事業本部 医薬品物流部にて、同サービスの導入を牽引されている横山様と堀本様に、導入の背景や医薬品物流ならではの難しさ、具体的な取り組みの成果、今後の展望について伺いました。
【導入前の課題】
厳格なガイドライン(GDPやQMSなど)に則った手順書の作成と、それを現場作業員へ定着させることの難しさ
【導入後の効果】
――まずは、伊藤忠ロジスティクス様の事業概要についてお聞かせください。
横山 様:当社は名前の通り、伊藤忠商事の100%子会社です。商社系物流事業として大きく2つのグループがあり、海上輸送や航空輸送などの国際輸送を担う「フォワーディンググループ」と、倉庫や輸配送を中心とした「3PLサービスグループ」から成り立っています。
これらのビジネスを国内のみならず、欧州、米州、中国、インドなどでグローバルに展開しています。 私が所属しているのは3PLサービスグループ内のライフケア事業本部で、その中にある「医薬品物流部」の業務において、ALSo様と一緒にお仕事をさせていただいています。
堀本 様:当社では物流業務のうち「自動車・食品・医薬品・生活消費財」の4つを注力分野と位置づけており、その中で医薬品は約10%を占めています。私は医薬品物流部部長代行および医薬品第二課の課長として、主に関東と関西に設けている医療用医薬品メーカー様の倉庫におけるメーカー物流を担っています。ALSo様には、それらのセンター運営全般に関わる実務業務をお願いしている状況です。

――現在は具体的にどの拠点で、どのような業務を委託されているのでしょうか。
堀本 様:現在は、関東の加須センター、つくばセンター(1期棟・2期棟)、そして関西の枚方センターの計4拠点をお願いしています。 3PL事業者である当社の立場からすると、各物流センターに常駐している社員は1人から2人しかいません。しかし業務としては、入出庫からWMS(倉庫管理システム)の操作、配送先からの異常対応窓口、配送会社への指示まで多岐にわたります。ALSo様には、そうした実務となる庫内オペレーションやWMS操作、さらには現場の作業員を動かすための手順書の設計から記録類の作成まで、滞りなく行ってもらっています。
横山 様:役割分担としては、我々が倉庫や輸配送の手配、そしてシステムなどのインフラを担当し、ALSo様にはそれらを利用して庫内での実運営を担っていただくという形です。
――医薬品物流では、一般的な物流と比べてどのような品質や対応が求められるのでしょうか。
堀本 様:一番の特徴は「患者様への安定供給という社会的使命がありますので、手順書に基づく手順の遵守」を求められることです。他の一般的な物流の場合、仮に間違えてしまってもリカバリー対応が可能な範囲があったりしますが、医薬品物流は作業工程や品質管理含め全ての項目を絶対に間違えられません。
また、温度管理についてもかなりシビアに求められます。低温度帯での長時間作業という負荷の高い環境下であっても、正確かつ確実に、特定の時間までに必ず作業を終わらせなければならないなど、難易度は非常に高いです。
横山 様:さらに、作業員の力量を評価して教育を実施し、「どういった教育をしたか」という記録を残していく、きめ細かな管理が求められる点も大きな特徴ですね。

――そのような高い品質が求められる中で、ALSoの物流運営において特に評価されている点はどこでしょうか。
堀本 様:我々が取り扱っているものは生命関連製品ですので、効率以上に「品質最優先」となります。ALSo様は、QC活動や三現主義に基づく業務手順の構築を行っていただいていますが、特に評価しているのは「手順書を実務へ落とし込むスピードと確実性」です。
我々がGDP(医薬品の適正流通基準)のガイドラインや法令に則って大枠の手順書を作りますが、言葉としてはものすごく硬いんですね。ALSo様はそれを噛み砕き、実際のパートさんやアルバイトさんが現場を動かせる実務レベルの手順書に設計してくださっています。品質を担保しながら、効率も考慮した手順を作り運営してもらえる点は非常に助かっています。
――現場の作業員への教育や落とし込みにおいて、具体的に驚かれたエピソードなどはありますか?

堀本 様:私は元々物流センターを運営していた経験があるのですが、ALSo様の現場を見て驚いたことがいくつかあります。
例えば、ALSo様は新しく入ってきた方向けに標準化された教育を行う「道場」という環境を整備されており、そこでは作業時の歩くスピードや、「医薬品の箱が少しでも凹んでいたら商品基準を満たさなくなる」といった絶対にやってはいけないことなどを、実際の庫内やサンプル品を使って研修し、直ぐに実戦で使うような学習ができる場があるのです。
これは徹底したルールに基づくミス防止の突き詰めだと考えていて、医薬品物流においては非常に重要な考え方だと思っております。
さらに、パートさんたちが積極的に意見を言える風通しの良い環境があり、一部拠点では「改善の木」という掲示物に従業員の方が一人一人目標の自己宣言を出して真剣に取り組まれているため、現場の一体感が非常に高いと感じています。
ALSo担当者 :この「道場」のルーツは、弊社の親会社がものづくり企業であることに由来しています。工場の環境から来た考え方で、新人さんがすぐ生産ラインに入れるよう、あらかじめ専用の場所で習熟度を上げるためのものです。入職時や手順が変わった時、あるいは不適合が起きてしまった際の再教育の場として活用し、より早くスタッフの習熟レベルが向上できるようにしています。
――物流品質の維持・向上につながっている、具体的な成果や取り組みについて教えてください。
堀本 様:他社と違って優れていると感じたのは、「工程内不具合」を徹底して管理されている点です。これは、問題がお客様の元へ届いてクレームになる前に、未然に防いだ事象を顕在化させ改善する仕組みです。
「作業ミス」や「ルール逸脱」はあまり言いたくないことだと思いますが、それをしっかりと顕在化し詳細に開示してくれるため、大問題になる前に原因を潰すことができます。
ALSo担当者 :これは豊田自動織機における製造の考え方から来ています。安全品質において、複数回起きている小さな事象は必ずどこかで大きな事故に繋がります。例えば、倉庫内の検品工程で気づいた作業ミス・不具合に対しては、「なぜ間違えたのか」を分析して対策を打ち、検品工程で流出を食い止めるのではなく、そもそも間違えないようにする。こうして流出不具合をどんどん未然に防いでいくのが目的です。

堀本 様:また、日々の定例会での確認も徹底されています。2020年に新荷主様を稼働させた当初、リフトの接触事故が発生したことがありました。その際にも現地現物にて事故の発生要因を分析し対策を行った結果、現在に至るまで数年間、該当荷主様でのリフト事故は一切起きていません。対策として立てた運用が継続できているかを定期的に確認し続けてくれる賜物だと思っています。
さらに、センター間で「ヒヤリハット」の共有が行われていることも大きいです。拠点内でクローズドの情報になる可能性もあるところを、しっかり他の拠点にも開けた状態で情報が共有されているため、未然に事故が防げている部分も多々あります。
――荷主様を含めた定例会なども実施されているとお聞きしました。
堀本 様:はい、月々の定例会には荷主様にも入っていただいています。3PLと荷主の間で行うことは普通ですが、そこに運営会社(ALSo様)も入って3社で行うのは珍しいと思います。 実際に対策を行う際、2社間では解決できないことでも、お客様の協力を仰ぐことで即座に対応できる場合があります。当事者全員で共通認識をすぐに持ち、スピーディーに動ける環境があるのは大きな強みです。
――昨年度、つくばセンター2期棟への移管・立ち上げがあったと伺っています。その際のALSoの対応はいかがでしたか。
横山 様:我々の医薬品倉庫スペースが満床状態だったため、新しい拠点としてつくばセンター2期棟を立ち上げ、同時に複数に分散していた既存のお客様の拠点を一箇所に集約するという複雑なプロジェクトでした。 その際、ALSo様は事前によくオペレーションを理解されているため、主体的に緻密な計画を作成してくれました。
移管前には事前に運用テストや作業トレーニングを実施していただいたおかげで、ほぼトラブルなく無事に稼働できました。さらに、ただ集約するだけでなく、デジタルピッキングカートなどの新しいマテハン機器の導入による効率化の提案もいただきました。
堀本 様:立ち上げ当日の対応も印象的でした。立ち上げ直後はどうしても混乱が生じるものですが、業務終了したその日のうちに必ず反省会を開いてくれたのです。「想定していたことと実態の乖離」を全員で把握し、誰が・何を・いつまでにするのかを即座に可視化してくれました。関係者間の齟齬がなくなり、安定稼働に入るフェーズが非常に早かったと実感しています。

ALSo担当者 :立ち上げの際には、事前の準備はもちろんですが、作業員が判断しやすく間違えにくいように、現場に線を引くなどの「工程整備」や表示物の作成を、伊藤忠ロジスティクス様と相談しながら進めさせていただきました。
――今後の物流に関する課題や取り組んでいきたいテーマ、そしてALSoに期待されていることを教えてください。
横山 様:医薬品・メディカル領域では、GDPガイドラインや医療機器におけるQMS省令などの遵守が強く求められます。こうした規制に関するノウハウをALSo様と蓄積し、この業界でお互いに成長し貢献できるようにしていきたいです。
また、マテハンやAIなどを踏まえた新しい取り組みも一緒に推進していければと考えています。
堀本 様:規制の内容を互いに知っていないと、そもそも話が噛み合いません。日々変わっていく最新情報を共有しながら進めていく必要があります。また、今後、温度帯がより低いものや特別な管理が必要な製品など、取り扱いが厳しいものが増えていく中で、ルールからの逸脱を絶対に起こさない体制づくりが必要です。
我々がまだ扱っていない業務でも、ALSo様が経験をお持ちであれば、営業時の武器としてパートナーの知見を活かしていきたいと思っています。

――最後に、これまでのご経験を踏まえて、どのような物流課題を抱えている企業にALSoのサービスをおすすめしたいですか。
横山 様:ずばり、「業務の標準化や可視化がされていない」と悩んでいる企業様であれば、どこでもおすすめできます。ALSo様に入っていただくことで、手順の整備が進み、ブラックボックス化していた物流現場の実態が見えるようになり、確実な業務改善に着手できるはずです。
我々も、ALSo様がパートナーとして我々のことをしっかり見てくださっているからこそ、深い信頼関係で長くお付き合いできています。現場の運用にお困りの企業様には、ぜひ検討していただきたいですね。
【企業情報】
企業名 :伊藤忠ロジスティクス株式会社
URL:https://www.itclogi.com/
事業概要 :伊藤忠商事の100%子会社として、国際輸送(フォワーディング)から国内の倉庫・輸配送を中心とした3PLサービスまで、商社系物流事業をグローバルに展開。
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