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物流アウトソーシング成功のポイント|導入前に押さえるべき基礎知識と準備

「コストは下げたい。でも品質は落とせない」

物流アウトソーシングに興味はあっても、具体的に何から始めればよいか悩みますよね。

コスト削減と品質維持の両立を目指したいのに
導入で失敗するリスクが不安になるのは当然です。

そこで本記事では、導入前に押さえておきたい基礎知識と成功のポイントをわかりやすく解説します。

これを読むことで、不安が解消し、具体的な検討へと進めるはずです。

目次[非表示]

  1. 1. 物流アウトソーシングとは?
  2. 2. 物流アウトソーシング導入で期待できる効果・メリット
  3. 3. 物流アウトソーシング3つの成功ポイント
    1. ポイント①自社物流課題の明確化と優先順位付け
    2. ポイント②パートナー選定のチェックリストで比較評価する
    3. ポイント③導入プロセスと現場連携を工夫する
  4. 4. 物流アウトソーシングで失敗しやすいポイントとその回避策
  5. 5. 当社の物流アウトソーシング事例
    1. 計画的な改善活動の実施と成果
  6. 6. 物流アウトソーシングに関するよくある質問
  7. 7. まとめ|まずは準備から始めて確実な成功を

 

1. 物流アウトソーシングとは?

物流アウトソーシングとは、自社の物流業務を外部の専門企業に委託することです。
例えば、倉庫管理や配送、在庫管理などを専門業者に任せます。

自社物流との違いは、専門知識やノウハウを持つ業者の力を借りることで
効率化やコスト削減が期待できる点です。

近年は人手不足やコスト圧力、物流の専門化が進み、アウトソーシングの需要が高まっています。
実際、物流アウトソーシング市場は今後も成長が見込まれている注目分野です。

▶詳しくは下記の記事で解説しています。

 

2. 物流アウトソーシング導入で期待できる効果・メリット

物流アウトソーシングの大きなメリットは、コスト削減と業務効率化です。
アウトソーシングすることで物流コスト削減を実現した企業もあります。

また、専門業者のノウハウにより品質向上やサービスレベルの安定化も可能です。
納期遅延やミスが減り、顧客満足度アップにつながります。

さらに、人手不足が深刻化する中、物流業務をアウトソーシングすることで
労働力不足を補えるだけでなく、お客様は企画や商品開発などのコア業務にリソースを
集中させることが可能になります。

▶メリット・デメリットについては下記の記事でまとめました

 

 

3. 物流アウトソーシング3つの成功ポイント

  

 

ポイント①自社物流課題の明確化と優先順位付け

まずは自社の物流課題を具体的に洗い出しましょう。
コスト面、品質面、納期面など、どの問題を最優先に解決したいのかを明確にします。

次に、どの業務をアウトソーシングするかを判断します。
全体を任せるのか、一部の業務だけを委託するのか、目的に応じて決めることが大切です。

目標設定も重要です。
「コスト削減を最優先にする」「品質向上を目指す」など、自社の方針をはっきりさせましょう。

ポイント②パートナー選定のチェックリストで比較評価する

パートナー選びは物流アウトソーシング成功の鍵です。

以下のチェックリストを活用して、候補企業を比較検討しましょう。

  • 実績と業界知識
    業界での豊富な経験と成功事例があるか

  • システム導入状況
    WMS(倉庫管理システム)などの導入状況やデジタル技術への対応力があるか

  • 柔軟な対応力
    突発的なトラブルや変更に柔軟に対応できるか

  • コミュニケーション体制
    定期的な報告や情報共有の体制が整っているか

  • 契約内容の透明性とリスク管理
    契約条件が明確でリスク分担が適切か

  • 価格とコスト構造
    料金体系がわかりやすく、コストパフォーマンスが良いか

▶失敗しない業者の選び方は下記の記事で紹介しています

 

ポイント③導入プロセスと現場連携を工夫する

いきなり全面委託ではなく、トライアル運用や段階的移行がおすすめです。
小さく始めて問題点を洗い出し、徐々に拡大しましょう。

また、社内の現場スタッフや委託先との密な連携体制を築くことが大切です。
双方の理解不足はトラブルの元になります。

KPI(重要業績評価指標)を設定し、進捗管理やPDCAサイクルを回して
改善を続けることも成功のポイントです。

 
 

4. 物流アウトソーシングで失敗しやすいポイントとその回避策

物流アウトソーシングでは、品質の低下や納期遅延、コミュニケーション不足などの
トラブルが起こりやすく、これらは主に連携不足や管理の甘さに起因します。

さらに、契約内容が不明確だと、後々のトラブルに発展するリスクも高まります。
そこで、以下の表に「失敗しやすいポイント」とそれを防ぐための「回避策」をまとめました。

導入前にしっかりと押さえておきましょう。

失敗しやすいポイント

回避策・対策

品質低下

・KPIを設定し、定期的な評価と改善を実施する
・専門業者のノウハウを活用し、品質管理体制を強化する

納期遅延

・委託先との連携を密にし、進捗管理を徹底する
・トライアル運用や段階的な導入で問題点を早期に発見し対処する

コミュニケーション不足

・定期的な報告や情報共有の場を設ける
・双方の役割や責任を明確にし、連携体制を構築する

契約内容の曖昧さ

・スコープ、料金体系、解約条件などを細かく確認、明文化する
・契約前にリスク分担やトラブル対応を協議する

パートナー選定ミス

・実績や業界知識、IT対応力、柔軟性、コミュニケーション力を比較評価する
・複数候補と比較検討する

現場との連携不足

・社内スタッフと委託先間で密な連携体制をつくる
・両者の理解を深めるために定期ミーティングや情報交換を行う

 

5. 当社の物流アウトソーシング事例

当社が運営を受託している、とある物流センターでは、お客様自身でセンター運営をしていましたが
労務費増大が大きな課題となり、当社へのアウトソーシングを決断されました。

当時の運営体制は固定配員を前提としていたため
最低賃金の上昇などにより労務費が高騰し、コストの抑制が困難な状況でした。

そこで、当社は3PL企業としての豊富なノウハウを活かし
計画的な日常管理と段階的な改善活動を提案・実行しました。

 

計画的な改善活動の実施と成果

添付の計画図に示すように、当社は以下の4段階のステップで改善を推進しました。

  1. 庫内整備と管理の強化
    作業標準化や進捗管理、2Sや作業マニュアルの徹底を行い、現場の基盤を整備。

  2. 配員管理の精度向上
    配員管理シミュレーションの導入や多能工化を推進し、作業量の変動に応じた効率的な人員配置を実現。

  3. 庫内改善の風土醸成
    改善提案制度、QCC活動、研鑽会活動などを導入。

  4. 全体の最適化改善
    スペースの拡張やレイアウト変更、ピッキング方式の見直しなどを通じて全体最適化を実施。

これらの施策を段階的かつ継続的に実行した結果、移管当初から2年目以降にかけて
人員・工数の削減を実現することができました。

 


上記図のように、現在も労務単価が上昇し続ける中でもトータルの労務費増加を最小限に抑えられております。

お客様からは、
「ALSoの物流アウトソーシングに切り替える前は繁忙に合わせて最大配員をしていましたが
段階的な取り組みで効率が上がり労務費の抑制に成功しています。」

との喜びのお声をいただいております。

この事例は、3PL企業の専門知識と計画的な改善によって、労務費増大という難題をクリアし
単価上昇時にも持続可能なコスト管理を可能にした好例です。

今後も当社は、お客様の物流課題解決に向けて、継続的な改善と最適化を支援してまいります。

 

6. 物流アウトソーシングに関するよくある質問

Q:3PL業者の切り替えにどのくらい時間がかかりますか?

準備期間を含めて、数か月かかるケースが一般的です。
当社では、規模・自動化レベルによりますが、標準的には4か月から可能です。


Q:失敗しないパートナー選びのポイントは?

業界実績、提案力や柔軟性、コミュニケーション力、契約内容の透明性等を重視してください。

詳しくは下記の記事もご参考にしてください。


Q:契約後のトラブル防止策は何ですか?

定期的な報告と進捗管理、契約内容の明確化、双方の連携強化が効果的です。

7. まとめ|まずは準備から始めて確実な成功を

物流アウトソーシングを成功させるためには、事前の準備とパートナー選びがすべての土台となります。
そのためには、以下のポイントを意識して進めることが重要です。

・自社の物流課題と優先順位を明確にする
・実績、IT対応力、柔軟性のある業者を見極める
・トライアル導入など段階的な移行を検討する
・現場との連携を密にし、KPIを用いた継続的な改善を行う

最初の一歩としては、信頼できる3PL企業の情報を集め、
自社に合った選択肢を見極めることが重要です。

ALSoのような専門業者のノウハウに触れることで、最適なアウトソーシング戦略のヒントが得られるはずです。

当社のサービスや取り組みを紹介した会社案内資料もございますので、
ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ以下よりご覧ください。

 

また、「具体的に相談してみたい」「自社に合った提案を受けたい」という場合は
お気軽に下記よりお問い合わせください。担当者よりご案内いたします。


本記事が、貴社の物流改革の第一歩となれば幸いです。

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