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3PL切り替えガイド|業者選定から移行まで5ステップで解説

「今お願いしている物流会社に不安を感じている」
「物流コストが増えてきて、このままで大丈夫か心配」
「支払っている物流料金の妥当性に疑問を感じることがある」

こうした悩みを抱える企業は年々増えています。
しかし、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)の切り替えは、準備不足だと出荷遅延や売上損失につながり、かえってコスト増を招くリスクがあります。

本記事では、3PL切り替えの必要性から業者選定、移行手順、リスク回避策まで、3PL切り替えの全工程を5ステップで解説します。3PL 比較や物流委託見直しを検討している企業担当者の方はぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 3PL切り替えが必要になる4つのサインと判断基準
  2. 失敗しない3PL業者の選び方|5つの比較ポイント
  3. 3PL切り替えの進め方|移行成功への5ステップ手順
    1. Step1:目的の明確化
    2. Step2:候補業者の比較検討
    3. Step3:契約と段階移行の計画作成
    4. Step4:小規模テストでリスクを軽減
    5. Step5:本格稼働と運用チェック
  4. 3PL切り替えリスクと回避策
  5. まとめ|3PL切り替えを成功させる4つの重要ポイント

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3PL切り替えが必要になる4つのサインと判断基準

物流業界では人手不足と物流費高騰により、3PL 変更を検討する企業が急増しています。
特にEコマース成長に伴い、柔軟性の高い3PL業者への需要が高まっており、
物流委託(アウトソーシング)の見直しは経営に直結する重要な判断です。

物流委託先の見直しが必要になるのは、単なるコスト増加だけではありません。
以下のサインが複数当てはまる場合は、早期に3PLの切り替えを検討するべきです。

表1:3PL切り替えが必要な課題と影響

課題

具体例

起こる問題

サービスの質が低下している    

誤出荷や庫内事故が増加

顧客離れ、営業停止リスク

コストが不透明

作業単価や生産性の根拠が不明

利益が圧迫される

繁忙期に対応できない

急な物量増に対応不可

出荷遅延・販売機会損失

自社ノウハウ不足

3PL任せで知識が蓄積されない

将来戦略が立てにくい

・重要ポイント
特に「コストの見える化」は経営に直結します。
3PL業者から提示される料金の妥当性を判断するには、自社で理論値(作業時間・単価)を把握しておくことが不可欠です。

失敗しない3PL業者の選び方|5つの比較ポイント

3PLは単なる物流代行業者ではなく、事業成長を支える戦略的パートナーです。
物流業界の動向を踏まえ、3PL業者選定では「価格」だけでなく、次の5要素を総合的に評価することが重要です。

選定時の重要チェックポイント

 ✔成長計画に対応できるか(売上倍増・海外展開など)

 ✔品質・コスト・納期を客観的に比較できるか

 ✔在庫・マテハンシステムとスムーズに連携できるか

 ✔繁忙期の急増物量に対応できるか

 ✔料金体系が分かりやすく柔軟か

・補足
応援体制やスタッフ教育体制も作業効率に影響します。
倉庫見学や面談を通じ、数字だけでは見えない部分も確認しましょう。

3PL切り替えの進め方|移行成功への5ステップ手順

3PLの切り替えを成功させるためには、計画段階での準備が非常に重要です。
3PL切り替えでは、新旧業者間の調整、契約・移行計画、トラブル対応を全体で管理することが成功の鍵です。
以下の5つのステップを順に進めることで、リスクを最小限に抑えながらスムーズに切り替えを行うことができます。

Step1:目的の明確化

  • 何を改善したいか整理(例:コスト削減、品質向上、繁忙期対応)

  • 成長計画に沿った目標を設定 

  • 優先課題を明確にする

Step2:候補業者の比較検討

  • 必要なサービスが揃っているか(在庫管理・出荷・返品・海外配送)

  • 契約で納期や誤出荷率などサービス目標を明文化する
    物流コスト最適化のためには、単なる料金比較だけでなく、 在庫管理改善や配送品質向上など、物流KPIの総合的な評価が必要です

参考記事:3PL業者比較で失敗しない!5つの視点

Step3:契約と段階移行の計画作成

  • 全量移行ではなく段階的に切り替える

  • 旧業者の解約条件や引継ぎ方法を確認

  • 緊急対応策と担当者を共有

Step4:小規模テストでリスクを軽減

  • 一部SKUや在庫でテスト運用

  • 作業フローやシステム連携、連絡体制を確認

  • 問題点を修正し、徐々に範囲を拡大

Step5:本格稼働と運用チェック

  • 全SKUを移行して本稼働

  • 契約で決めたサービスレベル(納期・誤出荷率など)を定期的に確認

  • PDCAを回して安定運用へ

3PL切り替えリスクと回避策

物流業者の切り替えには多くのメリットがある一方で、準備不足だと大きなリスクを伴います。
事前にリスクを想定し、対策を講じておくことが重要です。

表2:3PL切り替えのリスクと回避策

リスク

発生の可能性

回避策

コスト増

解約料・立上げ費用

総額試算・項目精査で抑制

出荷停止

移行中のトラブル

段階的に移行

情報伝達ミス

部署間の連絡不足

文書化・定例会議

特定業者依存

代替手段なし

複数拠点・代替策を準備

・重要な補足
特に出荷停止リスクは顧客満足度に直結します。
新旧3PL業者と三者で進行管理を行うことで、トラブルを最小化できます。


まとめ|3PL切り替えを成功させる4つの重要ポイント

3PL 変更は、物流体制の根本を見直し、コスト削減・品質改善・成長対応を実現する重要な経営判断です。

本記事で紹介した「5つのステップ」を確実に実行し、さらにリスク回避策を事前に準備することで、
物流業者 乗り換えを成功に導くことができます

【成功のための4つの重要ポイント】

1.現状課題をデータで把握(感覚ではなく数値で判断)

2.自社ニーズに最適な業者を選定(価格だけでなく総合評価)
3.計画的な段階移行でリスクを最小化
4.想定リスクへの事前対策を準備

当社では、物流現状診断から移行サポートまで、3PL切り替えのトータルサポートを提供しています。
今の物流体制で本当に大丈夫だろうか」「もっと効率的な方法があるのではないか」といった疑問をお持ちの方は、
お気軽にご相談ください。

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