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物流現場の改善優先順位の付け方|正味・付随/付帯・ムダの3分類で“やる順番”が決まる

「改善しよう」と思っても、テーマが多すぎて迷いますよね。 
現場では「どこから?」が決まらず止まりがちです。 
 
本記事では、トヨタ式の 「正味作業/付随・付帯作業/ムダ」 という
現場視点の分類から改善優先順位の付け方を整理します。
 
 
▼もう少し詳しく知りたい方は、【無料】お役立ち資料もぜひご活用ください。 
資料では、正味/付随・付帯/ムダの整理の深堀に加えて、 
作業を書き出して3分類するための実践ワークと、 
そのまま使えるExcelワークシート、よくある改善例をまとめています。 
 

目次[非表示]

  1. 物流改善の優先順位|なぜ「順番」を間違えると改善が進まないのか
  2. 物流改善の優先順位を決める前に|現場作業を「正味/付随・付帯/ムダ」に分解する
  3. 迷いがちな例1:出荷検品の二重チェック
  4. 迷いがちな例2:ピッキングミス防止のための蛍光ペンマーキングや付箋貼り
  5. 物流改善の優先順位の付け方|3分類で“やる順番”を決める
    1. ムダは最優先で「なくす」対象
    2. 付随・付帯作業は減らすと、大きな効果が出やすい
    3. 正味作業は「最後」だが、放置していいわけではない
  6. 物流改善の優先順位を現場で決める|「優先順位決定」5ステップ
    1. 【無料】物流改善の優先順位を自社に落とし込む|実践ワークシートで一気に進める
  7. 物流改善の優先順位FAQ(よくある質問)
    1. Q1. 付随と付帯の違いは?
    2. Q2. 付随/付帯とムダの境目で迷ったらどうしますか?
    3. Q3. 作業を書き出すとき、何から始めればいいですか?
  8. 物流改善の優先順位|まとめ

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物流改善の優先順位|なぜ「順番」を間違えると改善が進まないのか

多くの物流センターには、次のようなテーマが同時多発しています。

  • ピッキング動線のムダ
  • 在庫ロケーションの不整合
  • 入荷検品の二度手間
  • シフト作成の属人化
  • ミス削減の仕組みづくり …など
 
しかし、人員・時間・予算は有限 です。
あれもこれも同時に着手すると、どれも中途半端になりがちです。
 
 

物流改善の優先順位を決める前に|現場作業を「正味/付随・付帯/ムダ」に分解する

タイトルにある、「正味作業」「付随/付帯作業」「ムダ」など、少し専門用語に見えますよね。 
 
でも、ここは難しく考えず
意味をざっくり掴むだけで、作業の優先順位が付けやすくなります。
 
ポイントは「作業の性質が違う」ということです。 
全部の作業を1つの塊として見てしまうと、どの改善を先に着手するべきか迷ってしまいます。 
 
逆に言うと、作業を分けられれば、優先順位は自然と付けやすくなります。

 
作業は、次の3つに分けて考えます。 

 

区分

意味

例(物流現場)

正味作業

お客様に直接価値を生む作業

商品を取る/箱詰め など

付随/付帯作業

価値は生まないが現状必要な作業

商品を取りに行く/包装を取る/資材補充 など

ムダ

なくしても困らない不要な作業

手待ち/不明品を探す/手ぶらで歩く など

 

改善の優先順位を無理に決めなくても、
作業を分けた時点で“どこから手を付けるか”がうっすらと見えてきます。
 

分類に迷ったら、
「これが無いと、作業はできない?」と問いかけてみましょう。

  • YES → 付随/付帯作業
  • NO → ムダ

迷いがちな例1:出荷検品の二重チェック

誤出荷リスクを考えると今すぐはやめられないが、明らかに時間を割いてしまっている

現状では「付随作業」として扱い、誤出荷率などのデータを見ながら将来的な削減を検討します。

 

迷いがちな例2:ピッキングミス防止のための蛍光ペンマーキングや付箋貼り

正式な標準手順ではないが、現場メンバーの“自己防衛”として行われている

一旦は「ムダに近い付随作業」として扱い、なぜそうしないと不安なのかをヒアリングすることで
根本的な仕組み改善(リスト表記の見直しなど)につなげます。

物流改善の優先順位の付け方|3分類で“やる順番”を決める

STEP

01

ムダは最優先で「なくす」対象

最初に見るのは「ムダ」です。 
ムダは、やっても価値が増えない“もったいない動き”のことです。 
たとえば「手待ち」「探す」「手ぶらで歩く」などがよくあります。 
 
ここは、工夫次第で“ゼロに近づける”こともできます。 

「なくせないか?」と問いを立ててなくす方法を考えてみましょう。 

 

  • 具体例

事象の例 ) ピッキング時に取り間違えた商品を棚に戻す
改善の例 ) 似ている商品を隣同士に置かないようにレイアウトを変更する、棚ラベルに写真や色を追加し、識別しやすくするなど

※トヨタ式改善の要因分析などの解説は、ここでは省略しています。

 

対策のポイント

  • 原因は「人の注意力不足」と決めつけず、
    レイアウト・表示・システム側の設計 から見直す
  • 「取り違え→棚戻し」というムダがゼロに近づけば
    その分、正味のピッキング時間が増やせます

 

STEP

02

付随・付帯作業は減らすと、大きな効果が出やすい

次は「付随/付帯作業」です。 
これは、価値は生まないけれど、今のやり方だと必要な作業です。 
 
付随・付帯作業は、一つ一つは小さな動作でも、
回数が多いため、合計すると大きな時間 になります。
 
 
ここで大事なのは「なぜ発生しているのか」を考えることです。 
動線や配置を見直したり、まとめて処理できないか検討したりすることで
良い改善アイデアが出やすい部分です。
 
  • 具体例

事象の例 ) 台車を取りに行く作業が1日に何度も発生している
改善の例 ) 作業場の近くに台車を置くレイアウトに変更する、「定位置管理」を導入し、誰でもすぐ取れる場所に戻すルールを徹底など

※トヨタ式改善の要因分析などの解説は、ここでは省略しています。

 

STEP

03

正味作業は「最後」だが、放置していいわけではない

最後が「正味作業」です。 
これは、お客様の直接的な価値につながる作業です。
 
お客様の価値に直結するため、
むやみに削ると品質低下・クレーム増加につながるリスク があります。
  
ただし、次のような観点での改善は有効です。
 
  • 手順書の整備と標準時間の設定
  • 作業環境(照度・台の高さ・マテハン)の見直し
  • 教育手順の見直しによる習熟スピードの向上
 
優先順位は「ムダ」「付随・付帯」より後ですが、
中長期的な品質・生産性向上には不可欠 なテーマです。

   

 

物流改善の優先順位を現場で決める|「優先順位決定」5ステップ

まずは、10分間現場を観察してみましょう。

いきなり改善案を出さずに、現状をそのまま書き出します。

  • ミニワークの手順
  1. 実際に行っている作業を5〜10個書き出す
  2. 正味/付随付帯/ムダに分類する
  3. 迷ったら「この動作がないと作業はできない?」で判定する
  4. 各作業に「時間と回数」をメモする
  5. ムダ→付随付帯→正味の順で改善に着手する
 
作業を分類してみることで、優先順位が見えるだけでなく
改善の余地がある部分を見つけ出すことにもつながります。
 
それでも迷ったときは、効果の大きさややりやすさを並べてみるのも有効です。 
効果や難易度、成果などで整理すると、次の一手が決めやすくなります。
 
 
当社では、こうした迷いやすい作業を整理する際に、次の2つの軸も併用しています。

  1. 頻度×時間のインパクト
    1回あたりの時間が短くても、1日何十回も発生するなら優先度を上げる。
  2. 品質・安全への影響度
    多少のムダがあっても、品質・安全リスクを下げている作業は、
    短期的には維持する判断もあり得る。
     
     
このように、「今すぐやめられるムダ」なのか
「一度は受け止めてから設計を見直すべき付随作業」なのかを切り分けていくと
現場との合意形成もしやすくなります。
 
 

【無料】物流改善の優先順位を自社に落とし込む|実践ワークシートで一気に進める

記事を読んで考え方は理解できても
いざ自分のセンターに当てはめようとすると、
 
・正味・付随・付帯・ムダの線引きに迷う 
・どの作業から手を付ければいいか整理しづらい 
・現場の作業をうまく書き出せない 

 

といった壁にあたるケースが多いです。

 

そこで当社では、この記事の内容をそのまま現場で
使えるようにした 
無料資料 「トヨタ式・3分類メソッド ~正味・付随・付帯とは~
物流現場のムダを“数字で見える化”」 をご用意しています。

 

この資料では、

 ・正味・付随・付帯・ムダの定義と、物流現場での具体例 

・作業を書き出して3分類するための「作業分類 実践3STEPワーク」 
・現場でそのまま使える 「正味・付随/付帯・ムダ 作業分類ワークシート(Excel)」 
 ・「台車を取りに行く動線」「リストの目視チェック」「ピッキング歩行距離」など、よくある改善テーマの具体例 

をまとめて確認できます。
 

  

 

物流改善の優先順位FAQ(よくある質問)

Q1. 付随と付帯の違いは?

付随は「毎回のサイクル内」で発生しやすい作業です。
付帯は「何回かに1回」発生する作業です。

似ていますが、トヨタ式改善ではどちらも改善の余地があると判断して取り組みます。

 

Q2. 付随/付帯とムダの境目で迷ったらどうしますか?

迷ったら、シンプルにこの質問を使うと整理しやすいです。 
「これが無いと、作業はできない?」 
⇒YESなら、付随/付帯(今は必要な作業) 

⇒NOなら、ムダ(なくしても困らない作業)

  

Q3. 作業を書き出すとき、何から始めればいいですか?

まずは「いつも通りの作業を、そのまま」書き出すだけでOKです。 
この段階では、改善案を考えたり、良し悪しを判断しないのがコツです。 
手順書や実際の作業順を見ながら、要素作業ごとに洗い出していきましょう。

   

物流改善の優先順位|まとめ

物流現場の改善は、着手する「順番」で成果が変わります。 
迷ったときほど、作業を3分類して整理してみましょう。

  

  • 作業を正味/付随・付帯/ムダ に分けると、改善の方向が見えます
  • 優先順位はムダ → 付随・付帯 → 正味 の順で考えると迷いにくいです
  • 「書き出す→分類→時間と回数を見る」だけでも、改善の余地が見つかります
  • 判断に迷ったら「これが無いと作業できる?」の一問で整理しましょう
 
 記事で考え方が分かっても、実際の現場に当てはめると 
「線引きに迷う」「書き出しが難しい」と感じやすいです。

 
そこで、無料のお役立ち資料をご用意しています。 

実践に必要な情報を、現場で使える形にまとめました。

 

  • 正味/付随・付帯/ムダの定義と、現場での具体例
  • 作業を書き出して分類するための「実践ワーク(手順)」
  • そのまま使える Excelワークシート
  • よくある改善テーマの具体例(動線・目視チェック・歩行距離 など)
     

ぜひ貴社の物流業務の改善にご活用ください。
 

物流の課題は、現場の状況や取り扱い商品
物量の波によって“最適解”が変わります。
当社では、物流センター運営・委託の見直し・新設/移転・改善支援など、
物流全体のご相談を一括で承っています。
まずは現状のお悩みを伺うところからで構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

  

営業部スタッフ( 監修: 営業部 部長)
営業部スタッフ( 監修: 営業部 部長)
2013年にアドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ株式会社の パートとして入社後、契約社員を経て正社員へ。 前職を含め物流業界歴は約14年。要冷食品物流センターで8年間、 QC活動をはじめとする現場改善に携わる。物流関連をはじめ資格を多数保有。 現場で得た視点をもとに、物流改善や品質向上に役立つ情報を発信している。 【監修者(2006年入社/営業部 部長)】 医薬品を中心に複数拠点のセンター長を歴任し、 現場運営からチームマネジメントまで幅広く担当。 トヨタ式改善を基盤に、安定稼働・原価低減・品質向上を実現。 前職では全国規模の物流再編プロジェクトにおいて新センター立ち上げを推進。 豊富な現場経験を活かし、物流現場の課題解決やネットワーク再構築に向けた 提案を実施している。

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