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物流倉庫の棚配置をヒートマップで最適化|歩行距離短縮・生産性向上の手順と事例を解説

・SKUが増え、棚増設と応急的な対応を繰り返す。
・気づけば歩行距離が長くなり、作業生産性が上がらない。
・改善策は思い浮かぶが、根拠が弱く現場がついてこない——。

物流担当者の多くが、同じ悩みを抱えています。
物流倉庫の作業効率化は多種多様ですが、その一つとして効果的なのが
出荷データを可視化する 「ヒートマップ」 の活用による棚配置の最適化です。

本記事では、ヒートマップの仕組みや棚配置に活用する目的、
実務で再現できる棚配置改善の手順や、効果を定着させる運用のポイントを解説します。

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「どんな順番で検討すればいいのか分からない」「レイアウト改善の根拠がもてない」
そんな担当者の方に向けて、物流センター設計を5つのステップで体系的にまとめた実務ガイドをご用意しました。
失敗しない設計の視点や改善の道筋が、これ1冊でつかめます。

 

目次[非表示]

  1. はじめに|なぜ棚配置が重要なのか
  2. 棚配置を最適化するためのヒートマップとは?
  3. ヒートマップを用いた棚配置改善の手順
    1. 1.SKUごとの出荷回数データを整理
    2. 2.ヒートマップを作成
    3. 3.ヒートマップを基に棚配置を変更
    4. 4.定期的にヒートマップを更新し棚配置を最適化し続ける
  4. 当社のヒートマップを活用した棚配置改善事例|食品ドライDC 棚配置改善
  5. ヒートマップ・棚配置に関するよくある質問(FAQ)
    1. Q.大規模倉庫でないと効果が小さくなりますか?
    2. Q.どのくらいのデータ期間が必要ですか?
    3. Q.棚配置変更の明確な基準はありますか?
    4. Q.現場が混乱しませんか?
    5. Q.ヒートマップは専用ツールがなくても作れますか?
  6. 棚配置改善まとめ

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はじめに|なぜ棚配置が重要なのか

一般的に、倉庫作業の60〜70%以上は移動が占めると言われています。

棚配置が最適化されていないと移動距離は増え
作業生産性の低下や長距離歩行による作業負荷の増加など
物流倉庫全体に大きな影響を及ぼします。

そのため、棚配置を最適化し続けることが非常に重要です。

しかし、SKUが増えると感覚的な棚替えでは限界を迎え
「どのSKUを移動させたらいいかわからない」、「棚配置を変更してもすぐ戻ってしまう」
といった状態に陥ります。

そこで効果的なのがヒートマップを活用した棚配置の最適化です。

棚配置を最適化するためのヒートマップとは?

ヒートマップとは、数値データの大小を色の濃淡で表す可視化手法です。
物流現場では主に次の情報を組み合わせて使用します。

必要なデータ例

データの内容

SKU

商品情報

出荷回数

商品が一定期間内に何回出荷されたか

棚番号

商品がどこに格納されているか

SKU属性

季節品/販促品/定番品など

上記データを整理・紐付けし、出荷頻度が高い商品から出荷頻度が低い商品を
可視化することでムダ歩行や渋滞の発生しやすい箇所が直感的に把握できるようになります。

ヒートマップの最大の強みは、感覚ではなくデータで棚配置を検討できることです。
データ根拠を前提に棚配置を検討することで、再現性を持たせやすく
個人の経験やカン・コツに頼り切った属人的な棚配置になりにくいです。

ヒートマップを用いた棚配置改善の手順

1.SKUごとの出荷回数データを整理

実績データからSKU、棚番号、出荷回数を抽出します。
季節品や特売品などがある場合はデータ期間を週単位や月単位とすることで
ヒートマップの精度が向上します。

2.ヒートマップを作成

ロケーションマップなどに整理したデータを紐付け
出荷頻度を色濃度に変換し可視化します。

3.ヒートマップを基に棚配置を変更

基本原則は出荷頻度 × 動線効率で棚配置を検討します。

高頻度品:ピッキング開始位置もしくは庫内出荷口側
低頻度品:庫内奥・端側

ただし複数の高頻度品を一か所に集約しすぎてしまうと
ピック作業者による渋滞が発生してしまうため
高頻度品は列・棚ブロック単位で複数個所に分散させることが必要です。

4.定期的にヒートマップを更新し棚配置を最適化し続ける

季節波動・販促・SKU追加などにより商品ごとの出荷頻度は変化し続けます。
商品特性に応じて週次・月次にて定期的にヒートマップを更新し
棚配置を最適化し続けることが大切です。

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ヒートマップで棚配置を変える重要性は理解したものの
「そもそもレイアウトをどう設計すべきか分からない…」そんな方も多いのではないでしょうか。

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当社のヒートマップを活用した棚配置改善事例|
食品ドライDC 棚配置改善

食品ドライDCにて棚配置を見直し、生産性向上を実現した当社の取り組みをご紹介します。

対象となったのは、食品ドライDCの加工食品ボールピッキングエリア。
左右の軽量ラックを巡回し、U字型(折り返し)で作業するレイアウトでした。

課題となっていたのは、ホームポジション(スタート兼ゴール)付近の棚配置です。
出荷頻度に応じた棚割管理が行われておらず、低頻度商品が平均的に配置されており
その結果、折り返し地点が奥側に寄り、歩行距離が増えるという状態が発生していました。

上記の問題を解消するためにヒートマップ活用による棚配置管理を実施。
改善前のヒートマップは下記のような結果になりました。

図.1 加工食品ボールピッキングエリア ヒートマップ(改善前)

上記ヒートマップを作成後、棚配置変更のトライ&エラーを実施。
最終的に低頻度商品をホームポジションから遠いロケに移動させることで
作業者が折り返す地点を従来よりもホームポジション側に変更しました。

また、棚配置の最適化を週次ルーチン業務としてしくみ化することで
継続的に最適化された棚配置でのピッキングが可能な運用体制を構築しました。

図.2 加工食品ボールピッキングエリア ヒートマップ(改善後)

その結果、出荷精度や商品汚破損率などの品質レベルは維持したまま
対象工程の生産性を従来より約3%向上させることができました。

ヒートマップ・棚配置に関するよくある質問(FAQ)

Q.大規模倉庫でないと効果が小さくなりますか?

A.中小規模倉庫でも歩行は発生するため、大規模倉庫でなくても効果を見込めます。

Q.どのくらいのデータ期間が必要ですか?

A.直近1〜3か月の出荷データがあれば分析可能です。

Q.棚配置変更の明確な基準はありますか?

A.ラックの配置や通路幅、出荷量によって基準は変わります。
    データ検証やトライ&エラーを繰り返し、現場に合わせた最適な変更基準を設定しましょう。

Q.現場が混乱しませんか?

A.対象エリアを絞って小規模から開始することで混乱リスクを最小限に開始することが可能です。

Q.ヒートマップは専用ツールがなくても作れますか?

A.専用ツールがなくともExcelなどで作成可能です。

棚配置改善まとめ

棚配置は「変えること自体」が目的ではなく、傾向を把握し
状況に応じて配置を見直すことで成果が生まれます。

ヒートマップは、その判断を“感覚”から“根拠”へ変える武器です。
歩行距離の短縮だけでなく、繁忙期対応、人員最適化など
現場に直結する改善につなげられます。

また、棚配置最適化は、一度で完璧を求める必要はありません。
「ヒートマップ作成 → 仮説を立て棚替え → 効果の確認 」の繰り返しで着実に良くなります。

▼「結局どこから始めるべき?」と感じた方へ
棚配置改善はもちろん、倉庫全体のレイアウト設計や動線づくりが整理できていないと
改善が長続きしないケースも少なくありません。

当社がまとめた物流センター設計レイアウト作成5ステップでは
レイアウト設計の基本から、現場でつまずきがちなポイント、効率化の道筋までを体系的に理解できます。
まずは資料を手に取り、次にやるべき一手を明確にしませんか?

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当社へご相談くださいませ。

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営業部主任( 監修: 営業部 部長)
営業部主任( 監修: 営業部 部長)
2020年にアドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ株式会社へ入社し 営業部へ配属後、小売・アパレル業界の企業様を中心に 物流最適化や新センター立上を支援。 大手コンビニチェーンにおける物流改善プロジェクトにも複数回携わり、 現場課題の解決と効率化を推進。 【監修者(2006年入社/営業部 部長)】 医薬品を中心に複数拠点のセンター長を歴任し、 現場運営からチームマネジメントまで幅広く担当。 トヨタ式改善を基盤に、安定稼働・原価低減・品質向上を実現。 前職では全国規模の物流再編プロジェクトにおいて新センター立ち上げを推進。 豊富な現場経験を活かし、物流現場の課題解決やネットワーク再構築に向けた 提案を実施している。

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