
クリーンルームの役割とは?物流倉庫運用で押さえるべきポイント3選
クリーンルームは、特定の分野で高い品質を維持するために必要な作業環境を提供します。
本記事では、クリーンルームの基本的な役割、そして物流倉庫における活用方法や押さえるべきポイントを詳しく解説します。
クリーンルームがもたらす利点や必要な管理技術について知識を深めましょう。
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目次[非表示]
1. 物流倉庫におけるクリーンルームとは?

クリーンルームとは、空気中の微細な粒子や汚染物質を最小限に抑えた環境を指します。
特に半導体、医薬品、食品などの物流倉庫では、製品の品質を保つために不可欠です。
クリーンルーム内では、常に清潔な空気を供給し、温度や湿度、圧力を一定に保つことが求められます。
細菌や化学物質の混入を防ぐために、エアフィルターや換気システム、さらに作業者の服装など、
様々な管理設備および技術が用いられます。
このように管理体制が整った環境は、製品の品質を保障し、顧客の信頼を得ることができます。
2. 物流倉庫におけるクリーンルームの主な役割について
物流倉庫でのクリーンルームの役割は、主に以下の3点です。
1) 製品品質の確保
クリーンルームでは微細な粒子や微生物を排除することができ、製品の品質を一貫して保ちます。
特に、半導体や医薬品などの市場では、わずかな汚染が製品の不良や不適合を引き起こす可能性があります。
2) 規制遵守
業界によっては、製品が厳格な規制に適合していることが求められます。
医薬品業界では医薬品の完全性を保持し、偽造医薬品の流通を防止するためのガイドライン(GDP)などが存在します。
▼医薬品物流の詳細については下記の記事をご覧ください。
3) クレーム・返品リスクの低減
流通過程起因の品質トラブルを防ぐことで、返品による回収作業やクレーム対応を軽減できます。
物流品質の低下は企業の信用性にも影響を及ぼします。
3. 物流倉庫におけるクリーンルームの活用
近年物流倉庫においても、クリーンルームの活用事例は増加傾向にあり、
特に、医療機器や生鮮食品、化学製品の出荷・保管、精密機器の検品等多岐に渡ります。
このようなことから今後もクリーンルームの需要は拡大し続けるでしょう。
1) 医療機器の保管
医療機器は感染症のリスクを低減するためには無菌状態が求められます。
クリーンルームを利用することで、製品が外部汚染から保護され、消費者や医療機関への信頼を高めることが可能です。
2) 生鮮食品の管理
食品の鮮度や品質を維持するため、クリーンルームによる温度・湿度管理が重要です。
これにより、商品の劣化を防ぐことができ、顧客へ高品質な商品を提供できます。
▼食品物流の詳細については下記の記事をご覧ください。
3) 化学品の安全な取り扱い
特殊な化学品や薬品を扱う倉庫では、クリーンルーム設置が必須なケースもあります。
汚染を防ぎつつ、従業員の安全を守るために、清潔な作業環境を整えることが求められます。
4. 物流倉庫におけるクリーンルームの設計について
クリーンルーム導入前の設計においては、主に圧力差、空気の流れ、フィルタリングの種類を決める必要があります。
下記に最低限押さえておきたいポイントを3点掲載します。ご参考ください。
・圧力管理
クリーンルーム内部の圧力は、周囲より高めに設定されることが一般的です。
室内の圧力を高めることで外部との圧力差により、外部の汚染された空気が室内に入りにくくなります。
食品や医薬品など高い清浄度を求められる商品ほどクリーンルーム内の圧力を高める必要があります。
・空気の流れ
空気は特定の流れに従って循環するよう設計されており、汚染物質を効果的に排除します。
一般的には上から下に向かって流れるユニダイレクショナルフロー(一方向工程)が採用されます。
・フィルタリング技術
高効率パーティキュレートフィルター(HEPA)や超高効率フィルター(ULPA)が使用され、微細な粒子を効果的に除去します。 フィルターの定期的なメンテナンスも、クリーンルームの効果を維持するために欠かせません。
5. クリーンルームの運用時に押さえるべきポイント3選

クリーンルームを運用する上で、運用ルールの整備やメンテナンスを怠ると品質低下リスクがあります。
本当に実行できる運用ルールなのか?適切なメンテナンスが施されているか?を日々チェックしていく必要があります。
以下の3点を運用ルールの参考にしてみてください。
1) 定期点検
機器やフィルターの性能を定期的にチェックし、必要に応じて交換を行います。
これにより、常に最適な状態を保つことができます。
取扱う商品や洗浄レベルに応じて点検時期をあらかじめ設定し、品質の低下を防ぎましょう。
2) 環境モニタリング
空気の質やパーティクルカウント(空気中に浮遊している微粒子の数)を随時モニタリングし、
基準を下回る場合は即座に対処します。
どの作業者が見てもすぐわかるような明確な基準、チェック表などを活用し管理体制を安定化させましょう。
3) 研修の実施
作業者に対して運用ルールが守られているかの定期的な研修を行い、
クリーンルーム内で遵守すべきルールや手続きを周知徹底します。
作業者の習熟レベルに応じた研修を行うことが効果的です。
6. まとめ
この記事では、クリーンルームの役割と物流倉庫での応用について解説しました。
クリーンルームは、特に高い品質が求められる分野において必要不可欠であり、企業が競争力を持つための基盤となります。効果的なクリーンルームの設計や運用は、製品の品質を守り、顧客の信頼へとつながります。
ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に、クリーンルームの導入に向け一歩を踏み出しましょう。
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