catch-img

BtoB物流とは?特徴・課題・改善方法をわかりやすく解説|3PL活用まで

BtoB物流(Business to Business Logistics)とは、
企業間で商品や原材料を輸送・保管・管理する物流のことです。
メーカーや卸、小売などの企業活動を支え、サプライチェーン維持に欠かせない役割を担います。

BtoB物流は納期厳守・大量出荷・複雑な取引条件が特徴で、
物流コストや在庫負担が業務効率に直結します。

本記事では、BtoB物流の特徴から、物流コストの増加や人手不足といった課題への対策、
物流改善の進め方、3PL活用のメリットまで詳しく解説します。

特に「物流の最適化」や「委託検討」を進めている

メーカー・卸・EC事業者の方はぜひ参考にしてください。

▼物流現場の運営体制に不安はありませんか?

「委託先の庫内運営レベルを比較したい」「改善提案までできる物流会社を探したい」
そんな方に向けて、当社の物流運営体制や庫内運営の考え方、
実際の運営事例をまとめた会社紹介資料をご用意しています。
当社のサービス概要、他社との違い、対応事例を知りたい方は、ぜひご覧ください。
>当社会社紹介資料(無料)ダウンロードはこちら

目次[非表示]

  1. 1. BtoB物流の特徴
    1. 1) 大量配送
    2. 2) 納品時間の厳守
    3. 3) 高い品質管理基準
    4. 4) 継続的取引
  2. 2. BtoB物流でよくある課題
    1. 1) 物流コストの増加
    2. 2) 在庫の過不足
    3. 3) 人手不足と作業効率の低下
    4. 4) 納品品質への対応
  3. 3. BtoB物流の現状把握とKPI設計
  4. 4. BtoB物流の課題を解決する改善策|自社改善と3PL活用
    1. 1) 配送ルートの最適化
    2. 2) 在庫管理の最適化
    3. 3) 倉庫内作業の効率化
    4. 4) 出荷品質とリードタイムの改善
    5. 5) 物流改善を継続するなら3PL活用も有効
    6. 6) 3PL活用による主なメリット
    7. 7) 当社の物流改善事例
  5. 5. BtoB物流のまとめ

▼関連記事
>物流アウトソーシングとは?導入効果と失敗しない委託先の選び方
>物流委託とは?基本概要と委託契約までの5ステップ
>物流アウトソーシングの注意点7選|失敗しない委託判断のポイント

1. BtoB物流の特徴

1) 大量配送

BtoB物流では、企業が販売や生産に必要な商品・部品をまとめて発注するため、
1回あたりの出荷量が多いことが特徴です。

例えば、食品メーカーが飲料をスーパーの物流センターへ納品する場合や、
自動車部品メーカーが組立工場へ部品を供給する場合、
商品はケース単位やパレット単位で出荷されます。

そのため、輸送効率を高めるための積載率の向上や、荷役作業の効率化が重要な課題となります。

2) 納品時間の厳守

BtoB物流では、納品時間を守ることが非常に重要です。

工場では必要な部品が決められた時間までに届かなければ生産ラインが停止する可能性があり、
小売業では店舗の開店前や指定された時間帯までに商品を納品する必要があります。

そのため、配送ルートの最適化や輸送状況の管理を徹底し、遅延を防ぐ仕組みづくりが求められます。

3) 高い品質管理基準

BtoB物流では、商品を運ぶだけでなく、品質を維持した状態で届けることが重要です。

特に医薬品や食品、化粧品などの業界では、以下のような管理が求められます。

  • 温度管理:冷蔵・冷凍輸送による品質保持
  • ロット管理:製造ロットごとの追跡と管理
  • トレーサビリティ:商品の保管・輸送履歴を把握できる仕組み

万が一品質トラブルや製品回収が発生した場合でも、対象商品を迅速に特定できる体制が必要です。

4) 継続的取引

BtoB物流は、単発の配送よりも継続的な取引が中心です。

例えば、メーカーから卸売業者への定期納品や、
工場への部品供給などは毎日・毎週・毎月と繰り返し行われます。

そのため物流会社には、単に配送するだけでなく、
顧客の事業計画や需要変動に合わせて安定した物流サービスを提供することが求められます。

また、長期的な信頼関係が構築されるため、物流品質や改善提案力が取引継続の重要な要素となります。

2. BtoB物流でよくある課題

BtoB物流では、大量の商品を正確かつ効率的に届けることが求められます。
しかし、近年は人手不足や物流費の高騰などにより、多くの企業が物流に関する課題を抱えています。

1) 物流コストの増加

近年は燃料費や人件費の高騰により、物流コストが上昇しています。
また、多頻度・小ロット配送への対応が増えたことで、1回あたりの出荷コストも高くなる傾向があります。

2) 在庫の過不足

在庫が過剰になると保管コストが増加し、逆に不足すると欠品や納期遅延につながります。
需要変動が大きい商材ほど、適正在庫の維持は重要な課題です。

3) 人手不足と作業効率の低下

物流業界ではドライバーや倉庫作業員の不足が深刻化しています。
人員不足の状態が続くと、出荷作業の遅れや配送品質の低下につながる可能性があります。

4) 納品品質への対応

BtoB物流では、誤出荷や納品遅延が取引先との信頼関係に大きく影響します。
特に医薬品や食品などでは、高い品質管理体制が求められます。

3. BtoB物流の現状把握とKPI設計

BtoB物流を改善するためには、まず現状を正しく把握することが重要です。
課題を感覚だけで判断すると、本当に改善できているのか分からず、効果も見えにくくなります。

そのため、まずは物流の状況を数値で把握できるよう、以下のKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。

  • 総物流コスト/売上比率:売上に対して物流費がどれくらいかかっているか
  • 1出荷あたりの輸送コスト:配送1件あたりのコスト
  • 在庫回転率・在庫日数:在庫がどれくらい効率的に消化されているか
  • 誤出荷/欠品率:誤出荷や欠品の発生状況
  • 積載率:トラックやコンテナの積載効率
  • リードタイム:受注から出荷までにかかる時間

※目安:総物流コストは売上の5〜10%前後が一つの基準とされます(業種により異なる)

これらの数値を拠点・商品・チャネル別に定期確認することで、課題や改善ポイントが明確になります。
まずは3〜6か月分のデータを分析し、現状の傾向を把握することがおすすめです。

重要なのは、KPIを「見える化」するだけで終わらせないことです。
定期的に数値を確認し、改善施策の実施と効果検証を繰り返すことで、
継続的な物流改善につなげることができます。

▼物流KPIについては以下の記事で詳しく紹介しています。

4. BtoB物流の課題を解決する改善策|自社改善と3PL活用

BtoB物流の課題を解決するには、物流業務の一部だけでなく、
輸送・保管・作業・情報管理を含めた全体最適が重要です。

KPIで現状を把握したら、その結果をもとに改善施策を実行していきましょう。

1) 配送ルートの最適化

物流コストの増加に対しては、輸送効率の見直しが有効です。

配送先や配送頻度を分析し、最適な配送ルートを設計することで、輸送距離や走行時間を削減できます。また、トラックの積載率向上や帰り便の活用によって、1回あたりの輸送コストを抑えることも可能です。

特に「1出荷あたりの輸送コスト」や「積載率」のKPIが悪化している場合は、
輸送計画の見直しを優先的に検討するとよいでしょう。

▼輸送効率の最適化については以下の記事で詳しく紹介しています。

2) 在庫管理の最適化

在庫の過不足を防ぐためには、適正在庫の維持が欠かせません。

需要予測や過去の出荷実績を分析しながら在庫量を調整することで、
過剰在庫による保管コストや欠品による機会損失を防ぐことができます。

「在庫回転率」や「在庫日数」を定期的に確認し、
在庫が適正な水準で運用されているかをチェックしていきましょう。

当社が運営している食品スーパーの物流倉庫では、過剰在庫や滞留在庫が繁忙期の倉庫キャパシティ逼迫を招く要因となっていました。そのため、T字分析(出荷量×在庫量)やABCD分析を活用して在庫を可視化し保管数を最適化することが重要です。

▼在庫の分析手法については以下の記事で詳しく紹介しています。

3) 倉庫内作業の効率化

人手不足への対応には、倉庫内作業の効率化が効果的です。

例えば、曜日別・時間帯別の入荷実績を分析し、入荷量の偏りを平準化することで、荷受けや格納作業の負荷を軽減できます。入荷の集中を防ぐことで、倉庫内作業の効率化や生産性向上につながります。

当社が運営している物流現場でも、特定曜日への入荷集中は倉庫キャパシティの逼迫や作業負荷の増大につながるケースがありました。そのため、曜日別の入荷実績を分析し、荷主企業と連携しながら納品日や入荷タイミングを最適化することが重要です。

▼入荷作業の平準化については以下の記事で詳しく紹介しています。

4) 出荷品質とリードタイムの改善

BtoB物流では、誤出荷や納品遅延が取引先との信頼関係に大きく影響するため、
品質管理の徹底が重要です。

出荷時の検品ルールの標準化やバーコード管理の活用により、誤出荷を防止できます。
また、在庫情報を正確に管理することで欠品を抑制し、安定供給につなげることが可能です。

当社が複数の物流現場を運営する中でも、誤出荷の多くは「作業ルールの属人化」や「繁忙期の応援要員増加」によって発生しています。そのため、誰が作業しても同じ品質を維持できる標準化や教育体制の整備が重要です。

▼出荷品質改善については以下の記事で詳しく紹介しています。

5) 物流改善を継続するなら3PL活用も有効

ここまで紹介した改善施策は、自社物流でも実施可能です。
しかし、継続的な改善活動や物流品質向上を進めるためには、
専門知識や人材、システム投資が必要になるケースも少なくありません。

そこで有効な選択肢となるのが、
物流業務を専門会社へ委託する3PL(サードパーティ・ロジスティクス)です。

3PLは単なる物流代行にとどまらず、

  • 倉庫運営
  • 在庫管理
  • 流通加工
  • 配送計画立案
  • KPI管理
  • 改善活動

など、物流全体の最適化を実現する戦略的物流パートナーです。

▼3PLについては以下の記事で詳しく紹介しています。

6) 3PL活用による主なメリット

3PLを活用することで得られるメリットは以下の通りです。
  • 物流コストの最適化
  • 在庫精度や出荷品質の向上
  • 人手不足への対応
  • 需要変動への柔軟な対応
  • 継続的な物流改善の実現

特に物流改善を継続するためには、「現状把握 → KPI管理 → 改善実行 → 効果検証」のサイクルを回し続けることが重要です。改善ノウハウを持つ3PLを活用することで、自社だけでは発見しにくい課題の抽出や改善推進が可能になります。

7) 当社の物流改善事例

当社では、単なる物流業務の受託ではなく、
「トヨタ式改善」の考え方をベースに現場改善を継続しています。

例えば、

  • 動作分析ノウハウを活用し、ピッキング生産性を11%向上
  • 製造から出荷工程まで物流全体を見直し、欠品率100%削減
  • 現場レイアウト変更を行い、空什器回収の付帯工数を30%削減

など、お客様ごとの課題に合わせた改善活動を実施しています。
現場改善専任メンバーが常駐し、日々のオペレーションから改善サイクルを回せる体制が特徴です。

物流を「運営する」だけではなく、「改善し続ける」ことを重視している点が当社の特徴です。

5. BtoB物流のまとめ

BtoB物流は、企業間で商品や原材料を輸送・保管・管理する物流であり、企業活動を支える重要なインフラです。物流コストの増加や人手不足などの課題に対応するためには、
現状を把握したうえで継続的な改善を進めることが重要です。自社だけで対応が難しい場合は、
3PLの活用も視野に入れながら、最適な物流体制を構築していきましょう。

アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ(ALSo)』では、
豊富なノウハウと実践力ある「トヨタ式改善」をベースにしたセンター運営、物流企画からセンター設計、日々の改善活動まで一気通貫で取り組んでいます。KPIによる現状の可視化や、
現場に改善風土を根付かせる提案により、安定稼働と高品質な物流アウトソーシングを実現します。

自社の物流体制に課題を感じられている方はお気軽にご相談ください。

営業部スタッフ( 監修: 営業部 部長)
営業部スタッフ( 監修: 営業部 部長)
2023年に医薬品物流センターの管理者としてアドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ株式会社へ入社。 現場の運営や品質改善チームのリーダーとして活動し、現場改善活動に従事。 2024年に営業部へ配属後は、現場で得た経験をもとに顧客の課題解決のための提案を行っている。 【監修者(2006年入社/営業部 部長)】 医薬品を中心に複数拠点のセンター長を歴任し、 現場運営からチームマネジメントまで幅広く担当。 トヨタ式改善を基盤に、安定稼働・原価低減・品質向上を実現。 前職では全国規模の物流再編プロジェクトにおいて新センター立ち上げを推進。 豊富な現場経験を活かし、物流現場の課題解決やネットワーク再構築に向けた 提案を実施している。

人気記事ランキング

タグ一覧